権威ある映画賞、アカデミー賞。受賞者は、映画関係者ならば誰もがうらやむオスカー像を手にするのじゃが、それを辞退した名優、名監督が何人かおる。
1.ウディ・アレン
1977年『アレン・ホール』でアカデミー監督賞、作品賞を受賞した。
しかし、授賞式の際、ウディは会場に現れず、ニューヨークのライヴハウスにて、
クラリネットを演奏していたといわれているんじゃ。
そんなハリウッドの反逆児とも呼べるウディだが、
アカデミー賞にノミネートされたのは、20回を越えておる。大した男じゃ。
2.マーロン・ブランド
1972年『ゴッド・ファーザー』でアカデミー主演男優賞を受賞した。
だが、授賞式の日、マーロンはやはり現れず、
代わりに登壇したのは見知らぬインディアンの女性。
彼女は舞台上でマーロンが用意した声明文を読み上げる。
その内容は、映画界のネイティヴ・アメリカンに対する偏見を非難するものだったんじゃ。
アカデミー賞は、世界的にも注目度が高いことを、マーロンは誰よりも理解していたんじゃな。
3.ジョージ・C・スコット
1970年『パットン大戦車軍団』でアカデミー主演男優賞を受賞した。
当時、「史上最高の演技」と賞賛されたが、ジョージは辞退。
そしてジョージは、授賞式を「肉のパレード」と呼んで非難しよったという。
他にもジョージは1961年『ハスラー』において、助演男優賞にノミネートされていたが、
受賞前に辞退する旨を伝えたこともあった。
ジョージはアカデミー賞がよほど嫌いだったみたいじゃのう。
こうして3人を並べてみると、マーロンが少し異質な様に感じるのう。
ウディとジョージは、アカデミー賞を下らないお祭り騒ぎだという風にとらえていたようじゃが、
マーロンはアカデミー賞を権威ある賞として認めていたように感じるんじゃ。
じゃが、みなさんとも、映画界に歴史を刻んだ偉人達。尊敬に値すべき男達じゃ。
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